ポポー

ポポーの接ぎ木

2月も中旬に入り、冬のオリンピックのニュースだのバレンタインだのが話題になっている今日この頃、ポポーの接ぎ木作業真っ最中でございます。
そのうち動画にでもしようかと思ってはいるのですが、なかなか撮影が難しい作業でして、、写真は撮っているので作業工程をアップしようと思います。

穂木の準備

今回増やす品種はこちらの木【ウェールズ】です。
晩生の品種の中でも一番晩生と言ってもいいと思います。ポポーの採れる時期の後半10月半ばまで活躍してくれる頼もしい子です。実も大実で、まろやかな味をしている品種です。この子を剪定して芽をいただきます。

穂木を取りました。一番上を比較すると分かりやすいですね。剪定作業はここからまだまだ切っていきますが、ひとまず接ぎ木作業的にはここで。

台木の準備

台木には3年生の(当たり前ですが)実生苗を。
採ってきた穂木となるべく同じ太さの部分の所でカットしました。

穂木を加工

穂木をカットします。
①まずは使う芽の部分を残して上下をカット

②芽のライン側は少し角度を付けて斜めにカットします

③芽と反対側は角度を付けずに、形成層を出すために削ぎ取るようなイメージですね。

切り継ぎ

台木側も加工し、穂木と合わせます。この時大切なのは、お互いの形成層がきれいにくっつくように。
人の手術でいう、神経を繋いであげる作業です。

テープで固定

穂木と台木を合わせたらメデールテープを巻きつけます。
人の手術だとガーゼや包帯で固定してあげている状態ですね。接ぎ木においてはカルスと呼ばれる癒合ゆごう組織(傷を塞ぐ新しい組織)ができるためには乾燥を防がないといけないため、空気が入らないように

芽の部分はテープを2重にしないこと

メデールは伸縮性があります。
芽が膨らむ力で自然に破れ、成長に合わせて裂けてくれます。
これは「自然に外れる縫合テープ」のようなものです。
芽が動き出せば、自分の力で殻を破って伸びていける。
だから1枚であれば問題ありません。
しかし、2枚重ねになると話は変わります。

  • 強度が倍になる
  • 芽の押す力では破れにくくなる
  • 物理的に締め付ける状態になる

これは手術でいうと、
きつい包帯で血流を止めてしまう状態に近いのです。

その結果――

  • 芽が曲がる
  • 先端が変形する
  • 最悪の場合、枯れてしまう

接ぎ木はくっつけることと同時に、伸びる余白を残すことが大切です。

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