「ポポーには害虫がつかない」とどこかで目にしましたか?
実際に育ててみると『全くつかない』そんなことはありません。
ポポー農家が実際に目撃した例を紹介します。
ポポーにつく主な害虫一覧
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月~9月
- 10月
アブラムシ
まず害虫の筆頭株主、アブラムシですね。
アブラムシは、ポポーの新芽や柔らかい葉が大好物の、小さいけれど油断ならない常連客です。見た目はちょこんとして可愛げがありますが、やっていることは樹液の飲み放題。気づけば新芽はヨレヨレ、葉っぱはベタベタになります。

彼らが残していく置き土産の「甘露」。これが原因で、葉に黒いすす病が広がることもあり、ポポーにとっては迷惑この上ありません。おまけにアリと手を組んで増殖することもあり、気づいたら大家族になっているケースもあります。
新芽ラッシュの4月、5月に、木を登るアリを見かけたら追ってみてください。ほぼ目標はアブラムシです。
ちょこっと触れば獲れるので、見かけたら即退場してもらいましょう。
忌避効果もあるニームオイルなんかも効果があります。
カイガラムシ
無断でじ~っと居候している害虫がカイガラムシです。
ほとんど動かず、主張もせず、存在感も薄め。そのくせ、ちゃっかり樹液だけは吸い続けるという、なかなか図太い性格の持ち主です。


パッと見は「樹皮の一部かな?」と思わせる擬態力の高さが売りですが、実態は樹をじわじわ弱らせる吸汁犯です。放置すると数を増やし、排泄物によって葉や枝がベタつき、最終的にはすす病まで呼び寄せます。
こいつらも見つけたらピッと弾いて退場してもらいましょう。
シャクトリムシ
アブラムシもカイガラムシも、地味な活動を続けるタイプですが、このシャクトリムシはなかなか豪快な犯行を行うやつです。

こいつは昼間は枝や葉柄にピタッと張りつき、まるで「自分は木の一部ですけど?」という顔で擬態していますが、日が沈むと一転、黙々と葉を食べ始めます。それもなかなかの食欲で、「あれ?ここ葉がない」と気付くくらい食べられます。それも必ず新芽を食べてくるので、苗を植えたばかりの時期に見つけたら怒りがこみ上げてくる害虫No.1に勝手に認定します。
チュウゴクアミガサハゴロモ
近年、果樹の害虫として急浮上ランキング堂々の1位に躍り出たのがこのチュウゴクアミガサハゴロモです。名前からして只者ではありませんが、その実態は「見た目派手・中身は厄介・効果的な薬もなし」なほぼ無敵の外来害虫です。何より、認知度がまだ低いのが最大の難点で、ポポーをはじめ、さまざまな果樹や樹木に被害をもたらしてます。
幼虫は枝や葉に張りつき、白い綿のようなロウ物質をまといながら樹液を吸います。しかも集団で行動するため、放置すると一気に数を増やし、樹勢をガクッと落としてきます。

そして厄介なことに、素早い!
捕まえようとしてもぴょんぴょん跳ね回ってまず捕まえられません。パン!って潰すしかないです。
さらにさらに、成虫の産卵場所、これが超ド級の迷惑行為。
新梢と呼ぶ、その年に伸びた枝をかじってその中に卵を産みます。

これをやられたらその枝を剪定する以外に方法はありません。例え卵だけ除去してもかじられた枝は健康には戻りません。↓

現時点では、このチュウゴクアミガサハゴロモに確実に効く市販農薬はありません。今後、研究や知見が進めば対策も増えてくると思われますが、少なくとも今は「薬で一発解決」という相手ではないのが現実です。
そのため、最も確実で現実的な対処法はただひとつ。
卵のうちに見つけて、枝ごと剪定し、きちんと処分すること。
これに尽きます。
・・・と、この辺りが毎年バトルしてる害虫達になります。
正直、チュウゴクアミガサハゴロモ以外は「そこそこ相手していれば大した影響は感じない」のですが、チュウゴクアミガサハゴロモだけは来年どこまで影響がでるか分からないから怖いという感想です。これは以前にも書いた通りです。
一応、たまに確認される虫についても次に書いておきますね。
その他:ハダニ、バッタ、コガネムシ、ナメクジ、など
🕷 ハダニ(見えない忍者)
ハダニはとにかく小さく、気づいた時には仕事を終えている忍者タイプ。葉の裏に潜み、樹液を吸って葉を白っぽくかすれさせます。特に真夏の高温・乾燥期に増えやすく、「水やりしてるのに元気がない」と感じたら要注意です。
🦗 バッタ(通りすがりの食い逃げ犯)
バッタは定住型ではありませんが、来るときは突然やって来て、若葉をパリパリ食べて去っていくタイプ。被害は一時的なことが多いものの、若木や新芽が少ない木では意外とダメージが残ります。
・ コガネムシ(表と裏の二刀流)
成虫は葉をかじる程度で済むこともありますが、本当に厄介なのは土の中の幼虫。根を食べるため、原因不明の樹勢低下を引き起こします。元肥や堆肥を多く入れている畑ほど要注意です。
🐌 ナメクジ(夜のぬめぬめ犯)
ナメクジは湿った環境が大好きで、夜中にこっそり新芽をかじるタイプ。特に若木や植え付け直後のポポーでは被害が目立ちます。昼間は姿を見せないので、被害だけが残りがちです。
害虫が発生する条件・対策など
まとめ
ポポーは害虫が少ない果樹ですが、「いない」わけではありません。派手な被害はなくても、積み重なると確実に効いてくる面々です。

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