現在しろくろファームにて育てているポポーの品種一覧です。
それぞれの品種について、公式の特徴に加え、実際に育ててみて感じたこともあわせてご紹介しています。
もし内容についてお気づきの点やご指摘がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
| 品種名 | 特徴 | 収穫期 | 樹勢 | 参照URL |
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サンフラワー (Sunflower) | 初心者向き 花芽がつきやすい 中生~晩生 | 9月中~下旬 | 中 | ケンタッキー州立大学 |
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マンゴー (Mango) | 大実 樹勢◎ 人気 | 9月初~中旬 | 強 | ケンタッキー州立大学 |
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ウエールズ (Wells) | うちでは最も晩生 実付きも◎ | 9月下旬 | 中 | ケンタッキー州立大学 |
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レベッカゴールド (Rebecca’s Gold) | まろやかさ◎ 筆者おすすめ◎ 実付き◎ | 9月初~中旬 | 中 | ケンタッキー州立大学 |
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プロリフィック (Prolific) | 実付き◎ 実大きさ〇 | 9月中旬 | 中 | ケンタッキー州立大学 |
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ペンシルバニアゴールデン (Pennsylvania Golden) | 実付き◎ 初心者向き | 9月初~中旬 | 中 | ケンタッキー州立大学 |
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ポトマック (Potomac) | 実の大きさ 特◎ 種の少なさ◎ 甘味◎ 樹勢◎ | 9月中旬 | 強 | ピーターソンポポー |
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サスケハンナ (Susquehanna) | 実の大きさ 特◎ 種の少なさ◎ 人気◎ | 9月下旬 | 中 | ピーターソンポポー |
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シェナンドー (Shenandoah) | 実の大きさ〇 食感なめらか 種の少なさ◎ 人気◎ | 9月中旬 | 中 | ピーターソンポポー |
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ワバッシュ (Wabash) | 実の大きさ〇 甘味◎香り◎ | 9月下旬 | 中 | ピーターソンポポー |
どれを育てるか悩む方へ
ポポーをこれから育てたいという方向けに個人的なポイントをいくつか紹介します。
・ポポーの原産国であり、イベントまで行われている本場アメリカでは、ニール・ピーターソン(Neal Peterson)が選抜したポポー、いわゆるピーターソンポポーが圧倒的な人気を誇ります。これは日本でも同じ傾向にあるようです。
理由は、旧品種に比べて
・実が大きい
・種が少ない
・果肉が多い
といった点で優れていると評価されているためだと思います。
これは、実際に育ててみると本当に納得してうなずくレベルです。
旧品種の中でも個人的に好きな品種
それでも、旧品種には魅力ある品種はあります。
例えば、サンフラワーは比較的自家結実性があり、
ペンシルバニアゴールデンには古典的な甘さの香りがあります(褒めてます笑)。
マンゴーは実も大きくて樹勢も強く、果肉もねっとりめで、これぞポポーだなあと誰もが満足できる品種ですし、
なかでもレベッカゴールドは、まろやかでややあっさりとした味わいが特徴で、初めてポポーを食べる方にはとても良い品種だと思っています。(個人的な感想です)
そもそもポポーは、果物の中でも香りと味の濃厚さが群を抜いて強い果物です。
苦手と感じる方の多くは「後味の濃さ」を理由に挙げることが多いため、この後味の軽さはとても貴重です。
その意味でも、レベッカゴールドのような品種は、ポポーの入り口としてとても良い品種だと感じています。
また、ウエールズのような、晩生の中でも晩生の品種は、9月~10月半ばまでしかない “ポポーを楽しめる” ことができる期間の中で、遅くまで楽しめるという点で貴重な存在です。
プロリフィックも実付きが良く、摘果すれば400gほどの大実になるため、
旧品種といえど侮れない魅力があります。
※ 様々な資料を参考にしながら、実際に自分たちで育ててみた経験も踏まえてまとめています。
早生・中生・晩生の分類は、地域や気候によって多少変わることもあると思います。
「うちのこの品種は少し違うな」と感じた方がいましたら、ぜひコメントなどで教えていただけると嬉しいです。
ポポーの歴史は深そうで浅い
例えば、イチゴなら埼玉の「あまりん」、ブドウなら長野の「クイーンルージュ」など、
新しい品種を食べて衝撃を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。
少し前の人気品種、とちおとめやシャインマスカットでさえ十分美味しかったのに、
それらをさらに超えてくると「この先はあるのかな?」と思うほどの衝撃があります。
ところが、ポポーについては「品種」がほとんど知られていません。
メディアで紹介されるときも、
「ポポーという果物を知っていますか?」という形で紹介されることが多く、
その内容自体は正しいものの、品種名が紹介されることはほとんどありません。
(もちろん商標などの事情もあり、仕方ない面もあると思います)
では、「ポポー」という名前だけで市場で購入した人が食べたらどうなるか。
よく聞く感想は、
・えぐみが強い
・種が多くて食べにくい
…といったものです。
結果として、
「ポポーってそんなに美味しくないんだね」
という印象になってしまうことがあります。これは少し悲しい現状だと感じています。
実際には、メディアで紹介される農家さんのポポーは新しい品種で美味しい場合も多いと思います。しかし、それを見て購入しようと思った人の近所で見かけるポポーの木はもしかしたら古い品種だったり、場合によっては品種ではない実生の木かもしれません。なんせ「幻の果物:ポポー」としか紹介されないし、見た目では全然判断できないのですから。
例えるなら、
「イチゴ」というパッケージで、中身は昔の品種。
それを食べて「イチゴってこんなに酸っぱいの?」と思ってしまう
そんな感覚に近いかもしれません。
…ということで、ポポーの歴史は深そうでいて、実はまだまだこれからの果物なのだと感じる今日この頃です。
しろくろファームが目指していること
このような誤解を、
「ポポーってこんなに美味しい果物だったのか」
という驚きに変えていきたい。
そしてポポーの新しい歴史を少しでも作っていきたい。
それが、しろくろファームの目標の一つです。
ポポーを自分でも育ててみたいと思った方は、
ぜひこれらの意見を参考にして、品種苗を探して植えてみてください。
