ポポー というフルーツを知っていますか?
ポポーの原産国
ポポー はバンレイシ科、北アメリカ原産の植物です。バンレイシ科と言われてもあまり聞いたことはないですよね。聞いたことある果物としてはアテモヤという果物の仲間になります。実は明治時代に日本に持ちこまれたそうで、昔日本で流行したこともあるそうです。
ポポーの形
実の形は、こんな風で “ひょうたん” の形や “楕円形” のふっくらとした果実をしています。重さは200g~400gほど。でも品種によっては500gを越える大きな実をつけるものもあります。
ポポー の美味しさを語る前に木の説明を。
ポポー は落葉果樹で、春に花を咲かせ、夏~秋に果樹を実らし、冬には葉を落として休眠・・・というサイクルで生きています。温帯果樹とも言います。リンゴや梨と一緒ですね。
木は大きいもので3m以上、中の人は見たことないですが10mにも成長するそうです。ちなみに温帯果樹ということで、耐寒性も持っているため日本中ほとんどの地域で育てられるそうです。(沖縄では難しいとの声も)
ポポー の魅力の一つ。それは【虫を寄せ付けない】
ポポー の樹皮や葉には”アセトゲニン”という殺虫成分が含まれていて、虫を寄せ付けない性質を持っています。このため病気などのリスクも少なく、かつ鉢でも育てられることから比較的育てやすい果樹といえます。
ポポー はスーパーでは買えない?
育てやすい果物なのにスーパーで見かけることはほぼないと思います。
その理由は、ポポーは熟してから日持ちがとても悪く、さらに表面の色も黒っぽくなるところに要因があると思われます。
ちなみに皮をむくとこんな感じです。
オレンジ色で、梨やりんごのようなシャクっと感ではなく、柿のようなねっとり感のある実です。
とても豊潤でトロピカルな香りがします。
しろくろファームの ポポー
しろくろファームでは2020年からポポーを育てています。
まだまだポポーを作っている農家としては新米ですね。
2022年9月現在で8種類の品種で総数約40本ほどになっています。
まだまだ実を付けるまで3、4年は必要な木もあれば、既に10個前後実を付けている木もあります。
将来的には100本以上のポポーを植えたいと思っています。
↓下記のリンクはポポー日記になっています。
あまり更新頻度はよくないですが、Twitterに投稿する際にはできるだけ紐づけようと思いますので、よかったら覗いてみてください。(笑)
ポポー こんなです!
ポポーは近所のスーパーより直売所に行くと見かけることができるかもしれません。
8月後半~9月後半の1か月の間(地方によって差はあると思いますが・・)、良かったら直売所を探してみてください。
珍しいのでSNSを利用した方が見つかりやすいかも!?
こちらはしろくろファームのポポー(マンゴーという品種です)になります。
9月初旬に買い物から戻ったら実が落下してました。
ポポーは、落下した時が熟したサインです。
バナナのように青々しいタイミングで収穫して追熟させるという技術が確立されていません。
(一応、ある程度色が変わってきたら落下前にもいで常温保存で追熟させることができてはいますが、色の判断は何年もポポーを見ている人でないと難しいかもしれません。中の人は自信はないです(笑))
さてさて、せっかく熟して落下した大きなマンゴーです!食べない手はない・・・
・・・ということで食べる前に~しろくろに見せびらかします(笑)
重さは368kg!400以上の大物が早く見たい(≧▽≦)
皮を剥くとこんな感じです!例え皮が黒くても意外ときれいな黄色~オレンジ色をしています。
フォークを入れるところを動画で置いておきますね。なんとなく伝わればいいかな(^o^)
ポポーの味
気になるお味ですが、食感はアボカドやマンゴーに近く、バナナやパイナップルや桃などを足したような、そしてとにかくトロピカルな香りが残ります。品種によってもクリーミーさ、後味の残り具合などが全然違います!
生クリームや、バニラアイスなどを添えて一緒に食べてみてください♬
濃厚なポポーのおいしさがさらに引き立って絶品スイーツとなります(≧▽≦)
しろくろファーム特製スムージー
こちらはしろくろファーム特製のポポースムージーです。
なんとポポーとミルクのみで十分な香りと甘さ♬
ポポーは濃厚すぎるが故に、苦手という声もチラホラ聞こえますが、スムージーならばポポーをしっかりと味わえる上に後味がとてもすっきりとしているので、ポポーの入り口としては最高かもしれません(^o^)
さらにさらに、こちらは冷凍ブルーベリーを一緒に入れたポポーベリー?ブルーポポー?スムージーです!
これ、、、最高ですよ(笑)
作って飲んでみて笑いが止まりませんでした( *´艸`)
その他、ジェラートなんかにしても良さそうですよね♪
砂糖なんかいりません、ポポー自身の十分な甘さと特別な香りで十分スイーツとしてのポテンシャルを感じることができます。
ポポーの育て方
ポポーは沖縄を除いて日本列島どこでも育てられます。最近ではホームセンターでも苗を入手できます。苗はこんな形です。(9月撮影)
もし地植えしたいと考えている方は、3月上旬までの根が動き始める前に地植えするのがいいかと思います。↓の写真は2月に苗を買ってきて植えた際の写真です。籾殻をマルチ代わりに使用してます。
ポポーは地植えでも鉢植えでもどちらでも大丈夫です。もちろん地植えの方が成長力はありますが、鉢植えでもしっかりと結実しますので十分育つことができます。
注意すべき点としては、
■水はけ
■根の張り方
■日当たり
この辺りを気にしてあげてください。
水はけ に関して
初めに一つ添えておくと、ポポーは病害虫に強いので育てやすいという謳い文句はどこでも聞かれるセリフで、農薬はよほどのことがない限り使用することはありません。(というより農薬に「ポポー」の記載がないのでどれが使えるのかわかりません笑)
なので、ポポーを育てるにあたっては、ポポーの性質をよく知り、環境を気にしてあげることが何よりの育成法です。
ということで、1点目は水はけです。(ここでは鉢植え前提の話をします)
ポポーは水辺を好みます。原産国であるアメリカ東海岸の中北部の気候は、1年を通して寒暖差があって降水量もあることからも分かる通り、できるだけ水切れのないようにしてあげてください。ただし、ずっと水に浸っているのはNGです。それだと根腐れを起こしてしまいますので。水はけの良い土を用意して、朝でも夕方でもどちらでも結構です土が乾いていたら十分に水をあげてください。
※ 短い期間でたくさんあげるのではなく、朝か夕方に「乾いていたら十分にあげる」これが大切です。
※ 昼は極力避けてください。
※ 梅雨が明けてから9月中旬くらいの暑い期間は1日1回は必要です。
写真の土は
・野菜果樹用の土
・赤玉土
・腐葉土
これらをミックスした土になります。